元「生徒のなれの果て」の徒然日記 … 日々の思い 

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zoom RSS バングラディシュからユニクロを思う(2)

<<   作成日時 : 2013/12/02 00:00   >>

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 (1)の続き…

 NHKスペシャルの ユニクロ特集 を見て、或る印象をもったのだが、ブログに書くまでもないか ?

 ところが今日の朝11時から、BS1で バングラディシュ特集 をやっており、その内容が、或る意味 ユニクロの負の側面 を描いているとも読め、では少し書いてみよう、と始めたものの、それが例の如く少々長くなってしまい、なら 大中断 となってどうなるか、よりは、未完でも公開しよう。

 …で、今から 続編 。

 バングラディシュというと、60代の私の様な人間には、すぐにアア 東パキスタン 。

 つまり現在のパキスタンは、昔インドを挟んで東・西に分かれて一つの国家となっていたのだが、その後どんな理由だったか、東と西は深刻な対立を深め、ついに何年間かにわたる東西戦争を経て、それぞれが分離独立。そして西はそのままパキスタン、東はその国名を棄てて バングラディシュ と名乗って今日に至ることになる。

 人口は日本より多かったんじゃなかったか。しかし世界最貧国の一つであり、ため、日本にも大分出稼ぎに来ているはずで、バングラディシュというと、たまに犯罪者の国名に出てくる印象が強い(失礼)。

 そのバングラディシュに、世界戦略の一環として進出を決め、今年の11月某日に ダッカ1号店 を出したのがユニクロであった。

 その間の経緯は その1 に書いているので省略するが、今日の特集を見ると、現在バングラディシュの国情は大変不安定のようだ。

 …つまり。

 イギリスの植民地時代のインドは、イギリス女王を国王とする インド帝国 であったが、第二次大戦後の独立回復後に、インド本体と東・西パキスタン、セイロン(現スリランカ)として三分割・独立するが、インドのデカン高原は綿花の原産地であり、結果、古来より綿花を主原料とする 世界一の繊維産業地帯 であった。

 その伝統を引き継ぐバングラディシュは、豊かな人的、技術的資源をベースに、世界の衣料産業を支える大きな存在になっている、という。

 要するに、世界の先進国は、勿論その中には日本も含まれるが(というより、日本にとってはより死活問題であったろう)、より安く使える労働力を求めて一つには東南アジアに企業進出したが、現地はいつまでもそんな状態を甘受する訳にはいかず、逆に言えば、先進国、日本は 更なる低賃金労働者 を求め始め、特に衣料・アパレル産業は、上記の事由もあってバングラディシュにそのターゲットを絞りつつあるようだ。

 事実、ここ数年で、日本向けの衣料品輸出は3、4倍に伸びている。

 ユニクロ進出も、こうした背景の中でやられようとしているのだろうが、問題は、バングラディシュ国内の労働基準法的な法制面の不整備の中で深刻化しつつある、労働者の 過酷な労働条件・環境 である。

 バングラディシュ国内で、今年の何月だか、その怒りが爆発する出来事が起きる。

 我々日本人はほとんど知らないだろうが(ニュースでは聞いたのだろうが、私もまるっきり忘れていた)、縫製工場の入っていた耐用制限を大幅に超えていた老朽ビルが倒壊し、1000人以上の労働者が圧死した事故である。

 この事件を機に、特に縫製労働者を中心にして、労働条件の改善、中でも賃金の大幅アップを目指して、各地で労働争議が頻発し、更に全国的暴動にまで広がっている。

 バングラディシュの通貨単位は タカ で、 1タカ ≒ 1.3円 のレートであるが、政府もその事態を何とかせんと斡旋案を出し、この11月にようやく 全国最低賃金(月給) = 5300タカ で収まった、という。

 賃金問題に限定して言えば、それまでの労働者の平均賃金は 3000タカ 。これを一気に 8000タカ にせよ、というのが労働者の要求で、対する経営者側は、「そんな無茶な」と、 4000タカ を回答する。

 そして、労働争議の頻発、となるのだが、確かに労働者側の要求は、3倍増、と、一見無謀にも思えるが、では決定した最低賃金の5300タカは、日本円では 6900円 !! ですよ。

 物価・生活水準を勘案しても、やはり最低生活維持以下の所得である。だからこそ、バングラディシュは世界最貧国の一つであり続けなければならないのだろう。

 経営者側の大会を映していたが、中には トンデモナイヤツ もいるのだろうが、見たところ、多くの人の服装・雰囲気は、映画「寅さん」の 隣のハゲ社長 みたいな人のよう。

 最後に、経営者組織の副会長がインタビューに応えていたが…

 ※彼は大変情熱的な人の様で、労働者の中に率先して入り込み、疑問、怒りのもとなど熱心に聞いていた…

「労働者の頑張りと我々の努力で、バングラディシュもようやくここまできた。両者の更なる頑張り、努力に我が国の将来がかかっている。欧米や日本の企業は、低価格と品質を過剰に要求し、労働者の改善も求めるが、そのために必要な対価は一切負担しない。
 もしその分の価格を上げてくれたら、我々ももっと労働者に配分出来るだろう。しかし彼らがいつも言うのは より良いものを、しかしより安く である。」

 その1で書いたように、ユニクロの ダッカ1号店 の商品価格帯は、1000円以下で、数百円のものが中心である。しかしアンナ賃金で、こんなものが買えるのか。

 そして 「より良く=より安く」 をココでも追及していくのだろう。

 私は、柳井社長が掲げる 「途上国戦略」 は、結局彼ら、彼女らがせっかく勝ち取った 成果 をかすめ取る、収奪する、そうなるのではないか ?

 「より良く=適正賃金を」 に軌道修正する以外、結局その国の労働条件の停滞、悪化を招くだけではないか、そう思わざるを得ない。


 …今日の BS1スペシャルを見ながら、こんなことを思っていた。

 

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